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Prologue  ~kiss story~

 ひ、久しぶりにお話の神様が降臨しましたっ!
  
 ですが、甘くもオチも何もないんですけれど・・・。

 こんなお話もあるんだ~的に読んで下さい(^_^)
  

 前半に琴子ちゃん、後半に入江くんのお話です。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





 琴子side  ~Crossrode~



 入学式――――。

 壇上に登り新入生の代表挨拶をするあなたは眩しくて光り輝いて見えた――――。


 
 今までいろんな男の子に恋をしてあたしって恋多き女?って思っていたけれどそれは恋じゃなかった。

 私はあなたに一瞬で恋に落ちたの。


 
 教室は校舎の端と端。
 合同授業もほとんど無くて滅多に会うことのない彼。
 たまに移動教室でF組の廊下を歩いていく姿を見られた日には飛び上がるほど嬉しくて苦手な教科の授業も積極的に受けられた気がする。
 
 そんなあなたを見ていたくて、少しでも一緒にいたくて。
 教室の距離を縮めたくてあたしは一生懸命勉強をした。 
 いつかA組の教室の近くに行けるように。
 でも、勉強嫌いのあたしが上手くいくわけがなくて、3年になってもF組のままだった。

 相変わらず彼はA組で。学年トップで。全国模試1位で。
 あと1年で高校も卒業、別々の道に歩み始める。
 きっと天才の彼は斗南大では満足出来ずに東大とか立派な大学に行っちゃうんだろうなぁ。
 そうなったらあたしはどうすることも出来ない。
 どう頑張ってあがいたって東大に行ける確率は・・・0%・・・だもの。

 だからあたしは一大決心したのよ!!




 「理美!じん子! あたし入江くんに告白するわ!!」

 
 昼休み、あたしがウインナーが刺さったフォークを握りしめてそう宣言すると、理美達だけでなくF組のみんなまでどっと笑った。


 「ことこぉ~、あんた何無謀な事しようとしてるのよ~。」

 「あの入江くんだよ?F組の女子なんか相手にするわけないじゃないの~。心に留めといた方が自分の為ってもんよ。」


 二人の言葉にクラスのみんなが大きく頷く。
 そんなのやってみなきゃわからないじゃない!!もしかしてお互い思い合ってて恥ずかしくて思いが伝えられないかも知れないでしょう?
 あたしがそう言うと「100%それはない!!」って大合唱されてしまった。

 そんなに望み少ないのかな――――。


 とはいえどんなに止められようともあたしはこの思いを入江くんに伝えたい。
 何も言えず後悔する方がずっと嫌。
 
 あなたを初めて見た時のあたしの気持ち。
 入学式のあの日からあなたがとてもキレイで輝いて見えたこと。

 あたしだって恋が簡単に叶うわけないと思ってる。
 叶わなくても、少しでも、ほんの僅かでいいからこの思いが伝わってくれれば良いと思う。
 そこから何か生まれることだってあるんだしね。

 それからあたしは何度も何度もノートに下書きして誤字脱字がないか確かめて思いを手紙に書いた。




 
  はじめまして入江くん

  私はF組の相原琴子と言います――――




 ―――― この思いが少しでも入江くんに伝わります様に・・・。











 そして運命の朝。




 あたしはいつもより丁寧に髪を梳き、身だしなみも整えながら自分の気持ちも整える。
 けれど何よりも整えたい心臓の早鐘を整えることは難しい。


 「よし!ガンバレ!あたし!!」


 両頬をパチンッと叩き自分にカツを入れる。
 


 遅刻寸前が常連のあたしは登校してくる入江くんの姿を見たことがなかった。
 けれど頑張って早起きした今日は少し離れたところに彼はいる。

 やっぱりいつ見ても彼は輝いているんだわ。

 緊張で震える手。
 その手に握られている白いラブレター。
 汗ばんだ手で封筒の『入江直樹様』の文字をそっとなぞる。


 よしっ!琴子!! 女は度胸だっ!!


 あたしは輝く彼の元へ駆けだした。




 「あ・・・あの入江くんっ」



 ここからあたしと入江くんの運命が交差していくことなんて思いもよらなかった――――。









 ※ ※    ※ ※    ※ ※    ※ ※    ※ ※    ※ ※    




 直樹side  ~color scheme~




 『ナオちゃんは変態のおかまっ』


 キラキラと輝く世界――――
 全てがカラフルに彩られた世界が一瞬にして色を失った瞬間。
 おれは今まで生きてきた世界が一般常識とかけ離れていたこと、それが異常でおかしいことに気付きそこで味わった衝撃と深い傷はそう簡単に忘れられるものではなかった。

 それからおれの前に広がる世界はモノクロの色のない世界だった。
 太陽の光、眩しさは分かる。
 けれどそれがどんな色で輝いているかは分からない。
 でも色がなくても不自由はしなかった。
 幼児期に見ていた色を頭の中で再現して予想すればそれで事足りたから。







 春の桜の淡いピンクの花びらの群衆に新緑の緑。

 夏の入道雲に真っ青なスカイブルー、その下に広がる一面の向日葵畑。

 秋の立ち並ぶ街路樹の下に敷き詰められた銀杏の黄色い絨毯、その上には燃えるような真っ赤な夕焼け。

 冬の静まりかえった朝に広がる銀世界、太陽の光に輝く積もった雪に夜の街に広がる電飾の輝き。







 幼少時に見た情景はどれも輝いていた。
 けれど今はそれら全てがモノクロの世界。
 今もそれは変わることなく色とりどりに輝いているんだろうな。









 そんなモノクロの世界で生きてきたおれにも終わりが来ようとしているらしい。
 その事の始まりは高校の入学式。
 新しい環境、新しい制服に見慣れない顔ぶれ。
 きっと彼らの目には期待と不安が入り混ざり様々な色の世界にいるのだろう。

 壇上に上がって新入生挨拶をしながら周りを見渡してもおれの目にはモノクロの世界が広がる。
 けれど新入生のある一角だけほんのり色が付いていた。
 ほんの僅か、ほんのりオレンジ。暖色のオレンジ。
 壇上を降りその色を発している女を一瞥したがいかにも恋に恋してそうなバカっぽい女だった気がする。
 







 『まっそんな人間と関わる事なんて一生ないと思うけどね』








 そう思って2年の月日が流れた。











 モノクロの中に一色入った世界に慣れた頃、おれにまた新しい色が増えようとしていた。
 高校3年の春。
 おれは渡辺と一緒に校内を歩いていた、変わらない日常。
 今もこれからも何も変わらない、そう信じて疑わなかったし変わることも望んでいなかった。







 そんな日常が一変する――――






 
 「あ・・・あの入江くんっ」


 聞いたことのない女の声に呼び止められ、おれは鬱陶しいと思いつつも振り返った。


 「こ・・・これ読んでくれる?」


 真っ白い肌を真っ赤に染めて震えながら白い封筒を差し出してきた知らない女。


 「いらない。」

 
 おれはいつもの様に受け取ることを拒否してその場から立ち去る。
 真っ赤な顔を今度は真っ青にして立ちつくしてる馬鹿そうな女を背後に残して。
 
 どうせいつも告白してくる女と変わらないだろう?
 見た目だとか親父の肩書きとかで近寄ってくる欲深い女達ときっと変わらないはずだ。
 そう思いながら渡辺とA組の教室へ向かった。
 



 目の前に広がる世界―――― モノクロの世界。

 そこでおれは気付く。
 さっき手紙を差し出してきた女は顔を赤く染め、その後で青く染めていた。



 おれは色を見た。





 オレンジ、アカ、アオ、シロ。

 
 おれの世界に色が戻りはじめてきた。

 そしておれの世界がその女によって色を取り戻し、光に照らされながら色づいていく事をこの時おれは知るよしもなかった――――。




          
                            《END》   




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ほら・・・意味不明でオチも甘さも皆無・・・。(-_-)


 
 でも、文章が降りて凄い勢いで書き上げたのでその記念にここに載せさせてくださいませ(^_^)

 

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ひまわりさま。

こんにちは♪

 拍手コメントありがとうございます☆

 また、お返事が遅くなってしまい申し訳ございませんm(_ _)m
 これも私の怠惰な生活が故でございます(>_<)

 さてさて、今回は分かりづらいお話に温かなコメントありがとうございました!
 入江くんの世界を色で表現してみたのですがそうやって言っていただけると嬉しいです(*^_^*)

 これからも少しずつ書いていきますので遊びに来てくださいね♪お待ちしています(*^_^*)
 

Re: chan-BBさま。

こんにちは♪

 コメントありがとうございます☆

 嬉しいです~(>_<)!!
 そう言って頂けるのが!!
 琴子ちゃんの世界って大変なこともたくさんあるけれどキラキラしてて眩しくってイキイキしてるイメージが私の中にあるんです。
 入江くんは幼少期の『おかまの変態』事件から世界は真っ暗になってしまって生活は苦労していないけど何処か自分の世界から抜け出そうとしないイメージがあって。
 それを『色』として表したらどうなるかなって思ったら、ぶわっとできてしまいました。
 お互いの存在を認識する前から琴子ちゃんの存在が入江くんに伝わっていたら素敵だなって思ったんです。
 それがイタキスのプロローグだったら・・・。

 私の技量ではなっかなか伝わりませんが・・・。
 いつもながらchan-BBさんの読解力に頼りっぱなしで(^_^;)
 本当にありがとうございます☆

Re: miyacoさま。

こんにちは♪

 コメントありがとうございます☆

 琴子ちゃんのポジティブな所って可愛いですね。
 どうしたらそんなに楽観的になれることやら・・・と原作を読んでて思っていました。
 琴子ちゃんの世界は明るくてキラキラしてて入江くんは暗くて閉じこもってて。
 そんな入江くんにも眩しいくらいの琴子ちゃんの色が見えていたら・・・なんて思って書かせて頂きました。
 そう思ったのは原作番外編を読んだときなんですけどね(^_^)

 これからどんどん入江くんのモノクロの世界に色が入ってきてきっと将来は眩しく輝いている事を願って(^_^)
 分かりづらいお話でしたが、温かいコメントありがとうございました♪

藤夏さま。

こんにちは!

 拍手コメントありがとうございました♪

 もう!!藤夏さんっなんて深く素敵なコメントを下さったんですか~(*^_^*)
 自分で書いておきながらそこまで考えていなかったので、もう恥ずかしいやら情けないやらで(>_<)
 けれど入江くんは琴子ちゃんに出会ったことで世界観も踏み入れたことのない自分の気持ちも知ったんじゃないかなぁと思っています。
 琴子ちゃんは入江くんの内面を知った上で好きになったからそこらの女の子とは好きの質が違うんです。
 だから入江くんも最初は嫌々だったけど受け入れられたし、好きになったんだろうなぁって(*^_^*)
 そんな二人の出会いの瞬間。
 「♪運命なら僕たちは巡り会えるよね♪」
 ですね(*^_^*)
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