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Pray -前-



 こんばんはー(^_^)


 このところちっとも更新していなくてごめんなさいm(_ _)m
 最後にお話を更新したのっていつだったかしら・・・?って、わわっ!!約1ヶ月前??
 本当に申し訳ないですm(_ _)m

 

 今回は神戸編~♪
 困ったときの神戸編!ということで(^_^;)和尚さんは少しだけ登場です。
 先日、何となく看護師の国家試験日を調べたらなんと今日だったんです。だからこの日に合わせて何か書こうと思って書き始めたんですがこれがなかなか進まない(>_<)まとまらない(>△<)!でこの有り様・・・(涙)
 1話でまとめようと頑張ってみたもののなかなかまとまらずで前後編にになりました。
 まだ全部書ききっていないのですが、書けた部分だけでも更新しようと思います。
 
 宜しければ続きからお進み下さい。









・・・・・・・・・・












 ドアを開けると真っ暗闇に光る留守電のランプ。
 返答のない部屋に向かって「ただいま。」と呟くと留守電のランプだけがおれを迎えてくれた。


 寝るだけの部屋ではあるが窮屈な仮眠室で過ごすよりは身体の疲れだけは取れる。
 早く聞いてくれと言わんばかりの留守電ランプ。おれは早くそこに入っている声を聞きたいという気持ちを抑え、真っ直ぐ浴室へと向かった。


 『入江くん、お仕事お疲れ様。忙しいのに何度も電話してごめんなさい。』


 最近の留守電の冒頭はいつも同じ台詞で始まる。
 おれがなかなか帰れないからか、それとも琴子が頻繁に入れてくるからか。いつも留守電はフルに入っている。
 たまに電話に出られる時でも素っ気ない態度のおれに気遣っているのかもしれないが琴子の声が何よりの癒しであることはおれだけの秘密。
 たいして実のない話ばかりの留守電に耳を傾けながら味気ないインスタントコーヒーを啜った。


 ――――――トゥルルルル・・・ トゥルルルル・・・


 突然の着信。誰かなんて分かる。
 おれは早くその声を聞きたいのを抑えながらゆっくりと受話器を取った。
 誰も見ていないんだからそんな意地なんて張らなくて良いのにと誰かに言われそうだ。


 「もしもし。」

 『あ、入江くん?』

 「ああ。」

 『ふぇ・・・いりえくん・・・入江くんだぁ・・・』


 ただ相づちをしただけなのに電話の向こうでは琴子の啜り泣く声と何故かクラッカーらしき音が鳴り響いている。電話に出ただけでこの騒ぎ。おれが研修を終えて帰ったら一体どうなることか、そう思うとため息しか出ない。


 「おい。」

 『あ、ご、ごめんね・・・あんまりにも嬉しくて・・・。今日はお家に帰れたんだね。』

 「三日ぶりの家だよ。今帰って風呂出たところ。イタ電のような留守電聞いてた。」

 『ご、ゴメン・・・。』

 「いーよ。もう慣れたし。」

 『そっか・・・。』


 申し訳ないと思っているのか控えめな琴子の笑い声が聞こえる。
 おれはその声を聞きつつ、目の前のカレンダーを見つめながら少し冷めたコーヒーを啜った。


 「明日、だな。試験。」

 『・・・・・・うん。』


 目の前のカレンダーには琴子の丸い字体で書かれた国家試験の文字。赤いペンで何度も書きなぞられている。
 去年のクリスマスにサプライズで東京に帰ったときに琴子から渡されたカレンダーだが琴子が選んだにしてはシンプルすぎる真っ白なカレンダーで、計算していたのか真っ赤な字はこれでもかというくらいに強調されていた。


 「ま、今からどうあがいてもどうにもならないだろうから今までやってきたことを信じて受けてこい。」

 『・・・ん・・・でも不安で・・・怖くて・・・。』

 
 最初の浮かれたテンションはそこにはなく受話器からは不安で仕方がない琴子の様子が伝わってくる。
 もし隣に、触れられる距離にいたならもう少し力になってやれるのに。
 ここからでは何一つ出来ない事がとてももどかしい。


 「琴子。」


 おれが呼ぶと1つ間をおいて『はい』と返ってくる。その声は少し震えていたかもしれない。


 「おまえが不器用ながらも頑張ってきた事、神戸にいるおれもちゃんと分かってる。大丈夫、おれはお前の根性を信じてる。」

 『入江くん。』

 「落ち着いて受ければ大丈夫だよ。」

 『でも・・・でも落ちちゃったら・・・。また入江くんと離ればなれ・・・。』

 「おまえ、そんな弱気で試験に臨んだら本当に良い結果なんて得られないぞ。」


 きっと琴子はもっと優しく慰めて欲しかったに違いない。


 「精一杯やって駄目だったらまた次頑張れば良いんだ。おまえは一回駄目だったらすぐに諦めるつもりだったのか?そんな軽い気持ちで今まで勉強してきた訳じゃないだろう?」

 『・・・』

 「悔いのない様に挑んでこい。」

 『・・・ん。』

 「琴子、おれが何とも思っていないと思うな。」

 『・・・ん・・・うん。』


 電話の向こうで涙を流している琴子が目に浮かぶ。こんな時に気の利いたことも言えないおれは本当に夫失格なのかもしれない。でも力強く書かれた目の前の赤い字は力強くて信じたくなる。
 

 『入江くん・・・』

 「ん?」

 『ありがとう。あたし、頑張ってくる。』

 「ああ。」

 『あたし、入江くんに最高のプレゼントを持って帰ってくるから待っててね。』

 「あぁ、楽しみにしてる。」



  
 頑張れ、琴子。おれはお前を心から応援してる。誰よりもおまえと歩く未来を心待ちにしているんだ。
 

 無機質な音だけが聞こえる受話器を置く。
 窓の外は綺麗な月明かり。
 きっと明日は晴れるはず。
 
 






 ※  ※  ※  ※



 「は?!」


 少し遅れての昼休憩中。ここ最近は教授が執刀するオペの助手に入ることが多くて今日もオペが終わったばかりだった。
 流石のおれも連日のオペで疲労感は相当のもので少しでもいいから横になりたい衝動に駆られる。
 そんな時医局にかかってきた電話はその睡魔と疲労を一気に吹っ飛ばせるほどの威力を持っていた。


 受話器の向こうから聞こえてくるのは琴子じゃなくて・・・おふくろ。
 もうそろそろ東京から電話が来るとは思っていたがまさかこんな電話が来るとは思わなかった。


 「なんなんだ、一体・・・。」


 一方的に喋って切られた受話器を置き、最後におふくろが言った台詞は聞き間違えなのではないかと思ってしまう。


 「どうしたん?入江先生。」


 いつまでも電話を見ているおれの顔を覗いながら安田先生がコーヒーを差し出してきた。
 おれはそれをゆっくりと受け取った。


 「良い知らせやなかったんですか?今日、国家試験の合格発表でしょ?」

 「琴子が・・・」

 「へ?」

 「国家試験の結果を直接報告するって言ってこっちに向かっているそうなんです。」

 「は?!この大荒れの天気ん中?!」


 そう言うと安田先生は目の前の大きな窓を見た。おれもその窓に目を向ける。
 窓の外の空は真っ暗な厚い雲が広がっていて、台風の様な強風がみぞれ混じりの雨を容赦なく窓へと打ち付けている。


 「・・・らしいです。」

 
 さっきチラっと見た天気予報では今日、全国的に大荒れだと言っていた。だとすれば公共交通機関は大幅に乱れているはず。しかも新幹線やJRはこういう天気には弱い。
 思い立って来られる様な距離じゃないだろうが!と思うのだが、安易に行動を起こしてしまうのは琴子らしいというか・・・。苛立ちというよりはやっぱり、という思いの方が強い。
  

 「・・・・・・ぶっ」

 
 おれが盛大に溜め息を吐くと同じタイミングで安田先生が吹きだした。そして暫く笑った後「ゴメン」と謝ってくる。
 まぁ・・・何を思ったのかは言われなくても分かるけど。


 「こ、琴子さんらしいな~。」

 「・・・。」


 安田先生の言うとおりだが、何となく「そうですね。」とは認めたくない。
 

 「でも、良かったですね。自分で報告したくなるくらい良い結果やっちゅう事ですやん!」

 「そんなことはまだわかりませんが?」

 「何言うてんねん!わざわざ落ちましたーって神戸まで言いに来る人なんておらへん!」

 「琴子ならやりかねないです。」

 「またまたそんな・・・」

 「完全否定は出来ないでしょう?」

 「・・・。」


 ここにいない琴子を一生懸命フォローしてくれていた安田先生が黙る。
 それは安田先生も根本では琴子がそういう事をする可能性があるだろうと思っているということだ。
 でも、おれが神戸に行くことを決めたときから合格発表の日はこういう展開になるのではと思っていただけにやっぱりな・・・という気持ちの方が強い。ただ想定外なのはこの天気。


 「とりあえず、駅まで迎えに行ってきますよ。」

 「お、おお。でも大丈夫なん?ここずっとオペでろくに寝てへんのや・・・」

 「この天気じゃ、道中どんな騒動起こしてるかわかりませんから。琴子が来るまでは家にいても落ち着きたくても落ち着けませんよ。」

 「琴子さんて・・・。」 

  
 やっぱりやりかねないと思ってしまったのか、また安田先生が黙った。
 今日はとりあえず予定では仕事も終わり。明日は久しぶりの休みだ。最近徹夜続きだったから今更1,2時間睡眠時間が減っても問題はない。
 おれはコーヒーを飲み干すと「お疲れ様でした。」と声を掛けた。すると安田先生がニヤニヤと笑いかけてくる。


 「なんですか?」

 「いや、良かったなて思て。」

 「何がですか?」

 「入江先生も頑張って甲斐があったなーて。」

 「はい?」

 「研修、東山先生に頼んでおれ達よりも早く進めていたのは琴子さんのためでしょう?」

 「・・・。」

 「後は、入江先生の研修が終われば、東京で一緒に働ける。入江先生の努力もきっと琴子さんに届いてたんに違いないですよ。」

 「・・・。」

 「本当に良かったですね。」

 「・・・失礼します。」

 
 まだ何か言いたげな安田先生に見送られて医局のドアを閉める。
 ドアが閉まり切る直前に「ちゃんと休まないかんで~」の声に一発殴ってやりたい衝動にかられたが今、そんなことにいちいち反応している余裕はない。
 おれは一度家に帰る為に早々に病院を出た。


 





・・・・・・・・・・


 と、いうことで後編に続きます。

 大してオチもないお話ですが、後編もお付き合い下さると嬉しいです(^_^)
 ていうか、後編はまだ数行しか書けていないのでどうなる事やら・・・涙。




 因みにこのお話のタイトルはあるアニメの主題歌から頂きました。

 タイトルで「お?」と思われた方は・・・いらっしゃったらうれしいな(*^_^*)って多分いらっしゃらないと思いますが・・・。
 子供の頃は本当にアニメをよく見ててこのアニメは色彩が綺麗で好きだったんです。もちろんお話も内容も好きでした。漫画家目指していた夢見る少女・・・いや、ヲタ・・・??(大汗)薄々気付いてはいたけど、私ってキモイ・・・?

 
 
 最後に曲の紹介も簡単にさせていただこうと思っております。
 当時は何にも感じなかった曲ですが、大人になって聴くと深いなぁって感じました(^_^)



 
  
  

  

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すごい!丁度、投稿日が看護師国家試験の日☆
これを読んだイタキス好きな受験生も、きっと琴子の様に頑張って合格を持って帰ってくるはず^^*
後半が楽しみです☆

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Re: たまちさま。

こんにちは☆

コメントありがとうございます♪

神戸編!喜んでくださってありがとうございます♪
しかもオアシス安田だなんて、私の勝手で作ってしまったオリキャラに何という愛情を注いでくださるのでしょうか~(>_<)!!和尚さんも涙を流して喜んでおりますm(_ _)m
私の中では和尚さんは神戸の渡辺くんのポジションです。
なので時には温かく見守り、助け、諭したりもするイリコトにとっての良き存在。
たまちさんを始め、読んで下さる皆様にもそうであったらいいなと思っています(^_^)
続きも出来るだけ早い更新が出来るように頑張ります!!

Re: marimariさま。

こんにちは☆

ご無沙汰しておりますm(_ _)m
久しぶりの更新にもかかわらずコメントを寄せて下さりありがとうございます♪

過去、いろんなお話を書かせていただいてますが、原作のお話に沿って何かを書くというのは初めてに近い・・・かもしれないです。原作の世界を壊さないように気をつけて書き進めていけたらと思います(^_^)
琴子ちゃんの旦那様である入江くんなので、ある程度の妻の行動は分かっていそうですが、それを軽々と飛び越えて思いもしないことをしでかすのが琴子ちゃんなのです。
オマケ天気も味方して(?)大荒れ(笑)
和尚さんのフォーローの甲斐なしですが、ツッコミポイントはしっかりと弄らせてもらいました(^_^;)
本当に和尚さんを可愛がってくださりありがとうございました。
彼は永遠に不滅です(*^_^*)

Re: 玉子さま。

こんにちは☆初めまして☆

とってもコメントありがとうございます♪

書き手としては遊びに来て下さるだけで感謝でいっぱいなので、読み逃げだなんてそんな寂しいこと仰らないで下さいね(*^_^*)最近は更新がないのにもかかわらず日参してくださっているとのこと、本当にありがとうございますm(_ _)m
我が家の入江くんは基本甘めで、神戸編は特に甘いと思います。
なので、原作のツンツンツンデレの入江くんがお好きな方がきっと物足りないのではと思うのですが、大好きと言ってくださってもう感動です(>_<)
しかも風鈴のお話!!わぁぁ懐かしいです。そんな前のお話を気に入ってくださっているだなんて!!
もっと頑張って創作しないとバチが当たっちゃいますね(^_^;)

そして、曲にも反応してくださって♪
あれからいろいろ調べてみると同じタイトルの主題歌のアニメって結構多くてビックリしてます!!
私が使用した曲は91年~98年にTVアニメ、OVAと続いたアニメの最終シリーズのOP曲です。
玉子さんが予想してくださっている曲と同じだったらめちゃ嬉しいです♪

後編でご紹介しますので、こちらもよろしくお願いいたします♪

Re: 無記名さま。

こんにちは☆

コメントありがとうございます♪

そうなんです、更新日が国家試験の日だったんです。
本当はその日までに完成して更新したかったんですけど、駄目でした。
なので、合格発表の日までには書き終えたいな、と思っています。
後半も少しずつ書いていますのでまた読みに来て下さいね♪

Re: emaさま。

こんにちは☆

コメントありがとうございます♪

ここ数日本当に寒いですね(>_<)
今年は寒波が東の方へ通過するのか、例年よりも雪はあまり積もらなかったりします。でも今日も朝から雪が降っているのか山から落ちてくるのか。ハラハラと舞っています(>_<)

emaさんも連載終了お疲れ様でした!
もう、私もドキドキ萌え萌えで創作意欲をかき立てられまくりでした!ただ残念なのがその意欲が見事に空振りに終わったことでしょうか・・・(涙)
後半も題材に使用した曲をイヤホンでガンガン聴きながら創作しています。
歌っている方はアニソン界の重鎮と言っても過言ではない人です。
答えを発表してもドン引きしないで下さいね(>△<)!!

Re: 紀子ママさま。

こんにちは☆

コメントありがとうございます♪

確かに、離れていても変わらずの素っ気なさを貫く入江くんに対して生電話でこれほど涙を流して喜んでくれる琴子ちゃんは天使ですね♪
ホント、そんな琴子ちゃんの気持ちに甘えてばかりの入江くんはダメダメですね(^_^;)
和尚さんは、この1年弱という短期間で王子から始まり希代のツンデレ、隠れ愛妻家といろんな入江くんを見てきた男ですので、そりゃあもうイリコトマニアですよ(笑)
もちろん琴子ちゃんの健気さも理解してフォローは欠かしません・・・がすぐに撃沈です(^_^;)
その辺も別のお話で書いていけたらと思うのですが、文才が伴わず実現できないです(T_T)
後半、感動の再会!!ってなるといいなーと私も願いながら創作を進めていこうと思います(^_^)
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