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『稲光』

 この度、ソウさん企画の『イタkiss梅雨祭り』に参加させていただくことになりました(≧▽≦)
 去年の『イタkiss納涼祭り』に続いての参加です~!!といいながらあまり更新できないかもしれません(汗)
 そして今回はソウさんが作られたお題をお借りして創作してみようかなと思っております♪
 快諾して下さったソウさん!ありがとうございます!!
 そんな管理人、お題初挑戦です!!ちゃんと書けるのかしら・・・?

 


 
 お題一発目からこんなお話でいいのか?と自分に突っ込み、かといって他に何もないのでこのまま更新させていただきます!!
 そして超短い・・・(^_^;)






・・・・・・・・・・・・・・・・







 『稲光』












 あたしにはちょっとしたこだわりがある。
 周りからみればなんてことない事かもしれない。
 でも、あたしにとってはとっても大切で幸せなことでもあるの。


 そう感じたのはあたしがまだ入江くんに片思いをしていた時の出来事―――











※  ※  ※  ※












 梅雨―――

 毎日どんよりとした雲が広がって不安定な空。
 最近雲一つない澄み切った青空を見たのはいつだったかな?と考えるほど雨の日が続いた。

 そうなると困るのが髪。これって女の子だけの悩みだと思われがちだけど男女共通の悩みみたい。
 湿度が高いとちっともまとまってくれない髪。理美やじんこは勿論、意外にも金ちゃんもリーゼントが決まらないと手こずっているんだもん。
 お陰様とあたしはそういう悩みを持ったことがなくて梅雨時期でも大人しくしているあたしの髪に理美やじんこは羨ましがっているんだけど、あたしにだってそれなりの悩みを持ってる。
 湿度でべたついた首にまとわりついてくる髪。それが嫌でこの時期は結うんだけどたまにはバッサリと切って気分転換するのも良いかもしれないなんて思ってたりするこの頃。

 だから今日は大学帰りに本屋さんで素敵な髪型がいっぱい載ってるカタログを買ってみた。
 けれどロングヘア歴の長いあたしは自分にどういうのが合っているのかちっとも分からない。
 リビングで首を傾げつつ読み進めていると玄関のドアが開く音が聞こえてきた。


 「あ、入江くんおかえりなさいっって!ど、どうしたの?!」


 特にやることがなかったから玄関までお出迎えしにいったらそこには雨でびっしょりと濡れた入江くんが立っていた。バケツの水を頭から被ったような濡れ方に思わずあたしは叫んでしまった。


 「傘が壊れたから走って帰ってきた。」

 「か、傘が壊れた?!」


 入江くん曰く、駅を出て直ぐに台風並の突風が吹いてきて差していた傘が巻き上げられて一瞬でゴミと化しちゃったんだって。
 一見水も滴るイイ男って感じでそれはそれでかっこいいんだけど目の前の入江くんはもの凄い不機嫌で。あたしは慌ててタオルを渡した。


 「入江くん、風邪引いちゃうからシャワーで温まってきたら?」

 「あぁ。」

 「コーヒー飲む?ホットとアイスどっちが良い?」

 「ホット。」


 あたしは入江くんが浴室に向かうのを見届けてからリビングに戻って入江くんのためにコーヒーを淹れる事にした。








 コーヒーの香りが部屋中に広がる頃、入江くんがさっきと違いスッキリした顔でリビングに入ってきた。


 「おふくろと裕樹は?」

 「おばさんは買い物で裕樹くんはまだ学校から帰ってきてないよ。」

 「ふ~ん。」

 
 この広い家にはあたしと入江くんの2人だけ。
 入江くんはガシガシと無造作に髪を拭きながらドッカリとソファに座った。
 キッチンに立ちながらその様子を見ているあたしって何だか若奥様って感じじゃない? 
 愛する旦那様にコーヒーを淹れててその旦那様は待っている間ソファで雑誌を読みながら待っている・・・
 っキャー!!なんて素敵な光景なのー!!

 実際にはそんな関係にはほど遠いけどそれに似たシチュエーションにあたしの心はドキドキが止まらない。


 「なんだ、また変な妄想か。」

 「へ?」


 近くで入江くんの声がすると思ったらいつの間にか入江くんがあたしの背後に立ってた。
 全く妄想してないと言い切れないあたしだけど入江くんの気配が全く感じられなかったから思わず悲鳴を上げそうになる。それをぐっと我慢してなんとか平常心を保つように心がけた。


 「い、入江くんっ!いつの間に・・・?!」

 「おまえ、髪切るの?」

 「へ?」


 あたしの質問を無視して逆に質問されてしまった。
 質問しても相手にされないのが日常のあたしだから答えてくれないことには慣れているけど、入江くんに質問されることはあまりないからちっとも慣れていない。しかもその質問が入江くんらしからぬものだったから思わず聞き返してしまった。


 「テーブルに雑誌が開いたまんまだったから。」

 「あ、そそそそうそうっ あたし、高校入ってからずっとこの髪型だからたまにはイメチェンしてみようかなって思って。」


 ついでにどうしてそう思ったのかーとか入江くんには興味のないことだけど流れ的に話すと予想通り「ふーん」と興味なさげな返事がきた。
 そうだよね、あたしには何一つ興味持ってくれないよね。


 「でも、あたし自分がどんな髪型が似合ってるのかわからなくって。聞いてもムダだと思うけど。」

 「そう思うのならやめとけば?」

 「う゜っ そんな簡単に言わないでよー。」


 コーヒーをカップに注ぎながらむっと頬を膨らませてみる。
 分かってたけど。入江くんがあたしの髪型になんてこれっぽっちも興味が無いことくらいよーく分かってたけど!けどそんなにあっさりと言われるとちょっと悲しい。
 
 
 「入江くん、コーヒー出来たよ。」


 入江くん専用のマグカップを手に持ち、後ろにいる入江くんの方へ振り返る。
 そこにはあたしの髪を手に取っている入江くんがいた。


 
 入江くんがあたしの髪に触れている。
 入江くんがあたしの髪に興味を持ってくれている。




 「い・・・入江くん?」


 あたしは驚いてマグカップを落としそうになりそうになってグッと手に力を込める。


 「猫っ毛。やわらけーな、おまえの髪。」

 「そ・・・そう?///」

 「特に毛先が触り心地いいな。」


 入江くんはあたしの髪を一束手に取るとそれをくるりと手に絡ませた。
 入江くんの綺麗な指にあたしの髪が絡みついている。
 クルクルと長い指に弄ばれているあたしの髪・・・。





 その光景を見た瞬間あたしの身体にピシャーン!!と稲妻が走った。
 あたしにとってそれはもの凄い衝撃!
 脳の中では眩しいほどの稲光があちこちで起こっている。




 
 「い、入江くんは長い髪が好きなの?!」

 
 あたしは思わず入江くんに問いかけてしまった。
 だってそう思わずにいられないような仕草を入江くんがしたから!
 持っているマグカップの中のコーヒーがゆらゆらと波紋を描く。


 「人の髪なんかに興味ねぇよ。」


 入江くんはあたしの髪を解放するとその手でマグカップに手を延ばし口に含む。
 いつものようにほっと一息ついた表情を浮かべた後、入江くんはリビングに戻りながらあたしにこう言ってくれた。


 「でもおまえの髪は触り心地が良いからいいな。」





 その後あたしの思考回路は完全停止。その晩あたしはどんな風に過ごしていたのか全く覚えていない―――。












※  ※  ※  ※












 それから数年後、あたしと入江くんは夫婦になった。
 毎日寝室の大きなベッドで一緒に眠る時、入江くんはあたしの髪を絡ませる様になった。
 男の人独特の逞しい指に絡まるあたしの髪。
 定期的に美容院へ行くけれど短くすると入江くんが指に絡めなくなるから揃える程度にして貰っている。

 入江くんはこの仕草は分かっててしているのかな?それとも無意識?

 あたしは入江くんのこの仕草が好きだから、指摘してやらなくなっちゃうと寂しいから敢えて何も言わない。


 「おやすみ、琴子。」

 「おやすみなさい、入江くん。」


 今日もクルクルと弄ばれるあたしの髪。


 梅雨だから、ジメジメして鬱陶しいからってそんな理由でバッサリ切ったりしないわ!!

 あたしの大好きな旦那様が好きかもしれないこの長い髪。
 あたし、入江くんのお許しを貰うまでこの髪型をキープするんだからーーーー!!!







              《END》






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 って何処が「稲光」なのって・・・。
 今回は雷の「稲光」ではなくショッキングな出来事の時に現れる「稲光」を採用してみました(^_^;)

 入江くんが琴子ちゃんの綺麗な髪にご執心な感じを書いてみたくてどさくさ紛れに梅雨に絡ませてみました~。
 
 久々に書いたお話がこんな感じでスミマセン(>_<)
 

 ソウさん、お許し下さい~(>_<)

 


 
  
 
  

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お告げかな?

琴子に『神鳴り』・・・神のお告げが下ったのかもしれませんね♪
入江大明神様??(爆)がきっと、ソナタの髪は神のものぞ~とか何とかドドーン!!と落としたのだと思います♥

素敵ですぅ〜

爽やかなイリコト♪ 思わず頬か緩みます。
素敵なお話、ありがとうございます。

可愛い。

そうです! 入江くんは琴子ちゃんの長い髪が好きなんです。
だからアニメで髪を切ったのが私には大ショックでした。多田先生が描いたんじゃないと自分で無理やり納得させましたよ。
無自覚ながらも髪を切らせなかった入江くん。たまんないわ~(≧∇≦*)

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Re: もりくまさま。

こんにちは☆

コメントありがとうございます♪

入江くん、とうとう神の領域に行っちゃいましたね(笑)
確かに琴子ちゃんにとって入江くんの言葉は神並の威力がありそうですもんね(^_^;)
入江大明神様からのお告げは絶対ですので(笑)神のお許しが出るまではきっと切ることはないでしょうね~(≧m≦)ぶぶっ!

Re: ライママさま。

こんにちは☆

コメントありがとうございます♪

うぅ・・・そうやって言って頂けるととっても嬉しいです(>_<)
最近は余裕がないというのもあるのですが全然書けなくて困り果てております(汗)
青い入江くんの無自覚行動!喜んで頂けてホッと安心しました♪

Re: 紀子ママさま。

こんにちは☆

コメントありがとうございます♪

ですよね!!入江くんって琴子ちゃんの髪大好きですよね~(≧▽≦)!!
紀子ママさんも葛藤があったんですね(>_<)きっと入江くんも仕方がないとはいえすっごく辛かったと思いますよ!!「琴子の負担を少しでも軽くするためなら・・・っ!!」って(^_^)
入江くんの無自覚は神がかっておりますので(笑)でも端から見てると呆れてしまいそうですよね・・・無自覚すぎて・・・(笑)

Re: あやみくママさま。

こんにちは☆

コメントありがとうございます♪

ぶっ!!あやみくママさんの最後の読み間違いに思わず吹いてしまいました(笑)
でも私もあやみくママさんと張り合えるくらい変態だと自覚しておりますので!!ご安心下さいね(何処がだ)
きっと今まではきっかけがなくて触れなかったけれど、今回の出来事で髪フェチセンサーがビービーと鳴ったと思いますよ~(^_^)
両思いになるまではちょっかいかけつつもどさくさに紛れて触ってたりして・・・ってどんだけムッツリなのー(≧▽≦)!!
スミマセン暴走しました・・・。
あやみくママさんのニヨニヨ表現はもの凄いムッツリな感じがして私の中の入江くんムッツリ度が更に上がったような気がします(笑)

sarasaさま。

こんにちは☆

拍手コメントありがとうございます♪

初コメということでありがとうございます(>▽<)
私もブログ運営してますが読み逃げ常習犯です(大汗)
ですが、読んで下さるだけでとっても嬉しいのでお気になさらないで下さいね(*^_^*)
まだまだ未熟者ですが読んで良かったと思っていただけるようなお話を作っていけたらなと思います♪
これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
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