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ご連絡ありがとうございました(^_^)

 


 予想通り『Grafitti』は途中で切れてしまったようで申し訳ありませんでした。
 追記に途中からのお話を載せておきましたので見られなかった方はご確認くださいね(^_^)
 教えてくださった方、ありがとうございました♪

 そしてコメント、拍手もたくさんいただきありがとうございました♪
 少しお時間を頂くことになってしまいそうなんですがまた改めてお返事させていただきますね♪





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   
 
















時は流れて――――――――






 

 



 「入江く~ん!! は~や~く~!!」


 先に走り出した琴子は大きく手を振って後ろからゆっくり歩いてくる直樹を急かす。
 けれど、それに応えようとしない直樹に痺れを切らすと来た道を戻り直樹の腕に絡みつき「えへへ」と笑みを零した。


 「ったくニヤニヤすんな、気持ち悪い。」

 「んもうっ!ニコニコだってばっ! でも嬉しくて仕方がないんだもんっ入江くんとまたここに来られるなんて!」


 ニコニコ?いや、ニヤニヤだろう。それ程に琴子の顔は綻んでいる。



 琴子と直樹は今、斗南高の廊下を歩いている。
 
 というのは、直樹が論文に必要な資料を探していたのだが大学の図書館にはなく、そういえば高校の図書室にあったかもしれないと思い出したのだ。
 大学内の図書館もそれなりの蔵書数を誇っているが、高校の図書室も他の学校に比べ多く本を有している。

 通常高校の図書室は学生以外貸し出し禁止が原則だが、創立以来の天才の頼みともなれば話は別。学校側も快く了解してくれた。
 久しぶりに顔を出した職員室では有名だった2人が夫婦になっていたことに恩師達は「世の中分からないものだなぁ」と驚きつつ懐かしそうに笑っていた。





 「きゃ~~!!変わってない~!!」


 図書室に入るなり琴子は思わず声をあげる。
 それもそのはず、そこにあるのは当時と変わらない光景、二つのパイプイスと咲き誇る早桜。
 変わらずにそこにあり続けている事を嬉しそうに窓に張りつきながら眺めている琴子を置いて、直樹は必要な資料を探す。
 役立ちそうな本を数冊手に取ると、あの時のようにパイプイスにどっかりと座り本を読み出した。
 桜を食い入るように見つめる琴子と本を読んでいる直樹。


 静かな空間は・・・一瞬。


 
 「い、入江くんっ・・・入江くん!!」


 これまた場違いな琴子の声に読書を邪魔された直樹は不機嫌丸出しで顔を上げる。けれど琴子はお構いなしで続ける。


 「卒業してから、ここ来た?」

 「いや?」

 「じ、じゃあ・・・あの日からは?!」

 「・・・来てないと思うけど・・・覚えてない。」


 直樹は突然聞かれて首を傾げながら答えた。


 「う、嘘!!入江くんの嘘つき!!」


 琴子は不思議そうな顔をしている直樹に突っ込むように抱きついた。
 直樹は慌てて琴子を受け止めたがバランスを崩し、そのままイスごと後ろへ倒れてしまった。


 「あっあっぶね~な!!」

 「い、入江くんっ 入江くん!!」

 「なんだよっいきなり!!・・・・・・琴子?」


 琴子の顔を覗けば、涙を拭うことなくぐしゃぐしゃの泣き顔。
 何故琴子が泣いているのか最初分からなかったが、さっき琴子が聞いてきた内容もあって「あぁ・・・」と思い出した。


 「そういえば来たな。卒業式の朝に。」


 直樹は目の前の涙に濡れた琴子の顔を袖で無造作に拭うと脇に手を入れ一緒に立ち上がった。
 そしてそのまま抱きかかえて桜が真正面に見える窓へ歩いた。


 「そしたらここに変な落書きを見つけたんだ。」


 腰程の低い本棚に琴子を座らせ、横にある背の高い本棚の隅を指でコンコンと叩く。

 
 「普通こんな所に書くか?」

 「う゛・・・だってぇ、あたしと入江くんしか知らない場所だと思ったら特別で嬉しくって・・・。」

 「ったく。」

 「でも、入江くんも同罪だよ?」

 「おれはきっと魔が差したんだよ。」


 むぅ・・・と口を尖らせる琴子に直樹はちゅっとキスを落としぎゅっと抱きしめた。




 卒業式が迫る2月下旬。
 直樹が卒業式の予行練習の為に午前中だけ登校してる間、琴子達はやっぱりギリギリまで補習に追われていた。
 きっと琴子の事だから図書室のあの場所は理美やじん子に話して騒ぎながら弁当を食べているだろうと思って一切近づくことをしなかった直樹。

 けれどさっき琴子の台詞からは未だに2人だけの場所だと分かる。
 直樹はそれが妙に安心し嬉しくて思わず琴子を抱きしめていた。
 急に抱きしめられた琴子はビックリしたが抱きしめられる温もりが暖かくてゆっくりと身をまかせた。


 「入江くん、桜綺麗だね。」

 「そうだな。」


 高3のあの日。
 琴子が綺麗だとはしゃぎながら見ていた桜を見ても何も感じることはなかったが今、腕の中で幸せそうにしている琴子と一緒に見る桜は素直に綺麗だと感じる。


 「人間、感性って変わるものだな。」

 「・・・入江くん?」  

 「なんでもない。こっちの話。」

 「ふぅん。」

 「ほら、ちゃんと見ておけよ。滅多に来られないんだからな。」

 
 コツンと額を合わせと笑い合う。
 そしてどちらともなくゆっくりとキスをかわした――――――――。
















 
 ――――――――図書室の最奥の本棚
      そこにある落書きがある――――――――      



 【入江くんが大好きです。】



 そこは高校生活最後に直樹が琴子だけに教えた2人だけの場所。
 琴子は直樹が自分だけに教えてくれたことが嬉しくてこっそり書いた小さな告白。

 けれど、その小さな落書きの告白には返事があった。

 丸く、クセのある字の下に神経質そうな堅い筆跡。



 【知ってるよ、十分に。】



 これを書いたとき、直樹はどんな心境だったのだろう。
 あれ程冷たく、時にはからかい、まるで琴子の事なんて気にしていないような態度ばかりで好意を抱いているようには全く感じることはなかった。
 
 けれど琴子はあの時の小さな告白の返事を見たとき当時の直樹からは想像できなかった思いみたいなのが詰まっているように感じた。






















 卒業式の日。
 直樹はこれが最後と思い図書室へ向かった。
 そして満開の桜の前にある窓を開け窓枠に軽くもたれた。
 
 すると偶然見つけた小さな落書き。
 それはとても小さくて見落としがちだが力強くそして見覚えのある丸くてクセのある字体。


 あいつ・・・ポツリと呟いて溜め息と吐く。


 直樹は鞄からペンを取り出すとその落書きの下に一言だけ書いた。

 アイツがここに来ることはないから見つかる事なんてないだろうと思いながら。


 目を細めて小さな落書きを見つめている直樹。
 その表情はとても優しくて穏やかで・・・。
 

 本人すら自覚のないその笑顔は、直樹を密かに見守り続けてきた桜の木だけが知っているのである。







              《END》

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 


 読みづらいお話にもかかわらずここまで読んで下さってありがとうございました(>_<)
 
 高校の卒業式は原作の素敵なエピソードがあるので恐れ多くて書けないのでその付近のお話を書いてみました。

 実はこのお話には元があって、前記事でお話した学生時代に描いた漫画をアレンジしたんです。それを無理矢理イリコトに変換(^_^;)
 もう自己満足の世界・・・ってそもそもこのブログが自己満足(汗) 


 これで少し前に「書けたらいいな」と宣言したお話は全てクリアしました(^_^)
 や~、良かった良かった。


 これからの予定ですが、相変わらず宿題も終わっていませんので未定な状態です。かといって書き溜めたというものもありません。
 あと言い訳っぽく聞こえてしまいますがあまり体調がスッキリしなくて(>_<)
 微妙な喉の痛みと鼻づまりと乾いた咳と運悪くそこに偏頭痛が・・・っ(かはっ)
 市販薬でだましだましで過ごして居いたんですがしんどいので病院へ行ってきました。


 そもそも!!
 『宿題』とはなんぞやですが、幼稚園で子供達が描いてきた絵を一冊の本にしてその後ろに写真を貼って1年のアルバムを手作りするんです。
 手っ取り早く写真をぺたっと貼れば終わるのですが、どうも悪いクセで凝ってしまう(^_^;)自分の首を自分で絞めているお馬鹿ちゃんです。
 上の子で張り切ってしまったので下の子も同じようにしてあげなければと思いますしね。
 
 とりあえずそれが3月の上旬までかかるのでそれが終わるまでは宿題に専念させていただこうと思います。
 


 そしてこれまた未定で随分先のことなのですがカウンター77777のキリ番やってみようかな~って・・・思ったり。
 私の今の技量では皆様のリクにお応えできるか分かりませんし自信もないですけれど(^_^;)
 
 時間と気持ちに余裕があったら正式に告知させていただこうかなと思います(^_^)

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