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Coffee Break  ~Act.Ⅳ~

新婚時代ではない、結婚後数年経ってる・・・ハズの二人です。

※あとがき追記しました。(2011.6.20)
Coffee Break ~Act.Ⅳ~
   (love couple ver.)






 コンコン。


 あたしは書斎のドアをノックする。
 すると中からすぐ返事が返ってきた。


 「そろそろ休憩かと思ってコーヒー持ってきたよ。」

 「ああ、サンキュ。」


 入江くんはイスをぐるりと回して身体をこっちへむけて大きく伸びをした。
 あたしは机の上にトレーを置いて入江くんにコーヒーを渡した。


 「何で二つあるんだ?」

 「えへへ、あたしも一緒に飲もっかなって。」

 「ふぅん。」


 机に広がるモノは外国の本もあったりしてあたしにはそれがなんの本かどこの国のものかも分からない。
 二人っきりで緊張してる訳じゃないけどなんとなく目のやり場に困って難しそうな本に目を落としながら、あたしはカフェオレを一口飲む。


 「なんで立って飲んでるんだ?」

 「え?」


 なんで・・・って。
 だってこの部屋には入江くんが座ってるデスクのイスしかないじゃない。
 そりゃぁ、立って飲むのはお行儀悪いかも知れないけど。


 「・・・んじゃぁ・・・リビングで飲んでくるよ。」


 入江くんまだ勉強中だし。
 ちょっとは一緒にコーヒー飲みながらお話ししたかったけど、あんまり邪魔も出来ないし。

 そう自己完結してあたしはカフェオレをトレーに乗せた。


 「ここで飲まないのか?」

 
 あたしは入江くんの言ってる意味が理解できなくって首をかしげた。


 「だって・・・入江くん。立ち飲みするなって言ったじゃない。ここはイスひとつしかないし。だから・・・」

 「ここにあるじゃん。」


 ――え? と思った瞬間、あたしは腕を引っ張られてぽすっと入江くんの膝の上に座ってしまった。


 「い・・・いりぇく・・・」

 「ほら、飲めよ。」


 入江くんがカップを渡してくれた。
 とりあえず受け取って自分を落ち着かせるために一口飲む。



 ―――― こくん ――――



 隣で入江くんの喉が鳴った。
 そして香ばしいコーヒーの匂い。
 チラッと入江くんを見ると目を細めて優しい顔をしてた。
 昔から変わらない大好きな表情。
 何度見ても飽きることはない。
 いつも胸がきゅん、となる。


 「入江くん。コーヒーおいしい?」

 「ん・・・美味いよ。」


 入江くんの膝の上に座っているからいつもより目線が近い。
 目の前に入江くんの綺麗な顔。

 あたしはカップを両手で持ってゆっくり入江くんに身体を預けてみた。
 そしたらカップを持っていない手であたしの腰に手を回して引き寄せてくれた。

 落ちないように支えてくれているのかな?
 入江くんのこんな小さな優しさが嬉しい。
 つい顔がほころびる。


 「なんだよ、ニタニタして。」

 「もうっニコニコだってばっ!」


 あたしの顔の横で入江くんが片眉をあげてニヤッって笑っている。

 意地悪されてもいいの。
 あたしは入江くんのそばに居続けることを許されてずっとこうしていられるから。
 あたしは ふふ・・・ っと笑いをこぼす。
 そして、真横にある入江くんのほっぺにキスをして膝から降りた。
 もっと一緒にいたいけど勉強の邪魔は出来ないもの。
 勉強が終われば一緒のベッドで眠れるし。

 入江くんはあたしがキスした頬を触りながらあたしをじぃっと見てる。

 なによ・・・バイ菌とか思ってるのかしら。
 でも何も言ってくれない入江くん。


 「もう行くね。勉強の邪魔出来ないし。カップはまた後で取りに来るから。」

 「・・・。」

 「?入江くん?」


 何の反応もしないから心配になって入江くんに顔を近づけた。
 そしたら頭と腰をガシって掴んで引き寄せられてまた入江くんの膝に座ることになってしまった。
 バランスを崩しそうになって入江くんのシャツを掴む。
 そして今度は両腕でぎゅうって抱きしめてきて・・・その力は結構強くてちょっと苦しかった。
 何も言わない入江くんを見ると、今度は熱を持った瞳とバッチリ目が合ってしまった。

 あたしはしばらく離せなかった。


 「琴子・・・」


 返事をする前に口を塞がれた。
 入江くんが抱きしめてるから身動きがとれない。
 あたしはされるがままにキスを受ける。

 もう新婚さんじゃないから何回キスしたか数え切れないけど、入江くんとのキスはいつまで経っても慣れない。

 ブラックの苦みが口の中に広がる。
 カフェオレの甘さなんてもう分かんなくなるくらい。
 入江くんの舌がコーヒーの苦みを与えたくれた。

 キスが終わる頃にはあたしは力が入らなくって入江くんに身体を預けてた。
 入江くんがようやく力を緩めてくれたから大きく息をして回りきらない胴に手を回す。


 「もうすこしここにいれば?」


 思いもよらない言葉にあたしは入江くんを覗う。
 その顔はものすごっく優しくって・・・瞳もすご~く穏やか。


 「・・・いいの? 足、しびれちゃうし集中できないんじゃ。」

 「別に・・・。琴子いたって勉強できるし。」


 そう言うと入江くんはあたしをすっぽり胸に抱えたまま、また難しそうな本を読み出した。
 
 あたしはまだ入江くんの膝の上。

 正直どうしていいかわからないけど、近くに居られて幸せ。


 集中して本を読んでる入江くんは・・・とってもかっこよくて素敵!!
 ずっと見てても飽きないし、怒らない。まぁ・・・呆れられるけど。

 あたしは入江くんの耳にそっとささやいてみる。


 「入江くん、大好き。」

 「耳にタコ。」


 入江くんは本を読みながら答える。

 
 「ホントだよ~。ずっと好きでいるからね。入江くんはずっとあたしの事好きでいてくれる?」



 パタン――と本を閉じる音。


 
 「やっぱり集中して勉強できないな。」


 そう言うやいなやまたあたしの唇にキスを落とした。

 「じゃあ、リビング行くね」ってあたしは言ったけど入江くんは「だーめ。」と額を合わせてクスクスと笑う。
 あたしも嬉しくなって笑みがこぼれる。


 「ねっ あたしの事ずっと好きでいてくれる?」


 入江くんはあたしの髪を優しく梳いて耳にかけるとそっと教えてくれた。





 ―――― もちろん ――――




 今日の入江くんはいつもより甘い気がする。
 クールな入江くんも好きだけど、こんなに甘い入江くんも好き。
 囁かれた耳からどんどん熱くなっていく。
 あたしは幸せで堪らなくって入江くんの首にぎゅ~って抱きついた。

 そして、いつもの言葉。



 「だぁ~いすき!!」

 「知ってるよ、十分にね。」


 ・・・入江くん。
 勉強の邪魔しちゃったね。
 でも天才だから、今日くらいは大丈夫だよね―――?


                                           《END》



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このcoffee break は琴子の淹れたコーヒーを口にした時からの入江くんの心情というか、琴子への気持ちの変化を表せていけたら・・・と思い書き始めました。

紀子ママとは違う不思議な味の琴子のコーヒー。
最初美味しいか分からないけど飲んでいくうちにその味が直樹にとって安らげるアイテムになっていけたら。
そして結婚して数年、琴子のコーヒーを素直に「美味い」と言えるほどになっていたら・・・。
それってすごく素敵だなと・・・。
 
きっともっと文才がある方が書いたならばすごく上手に表せるのでしょうが、下手な私にはこれが精一杯という感じです。

そんな思いが少しでも皆様に届いていたらとっても嬉しく思います。
 




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拍手お礼

ちぇるしぃ さま。

最高の褒め言葉をありがとうございます!
また、遊びにいらしてくださいね!

拍手お礼。

Foxさま。

 拍手コメ有り難うございます♪
 コーヒーを通して少しずつ変化していくお話。
 両思いになってからのデレぶりが凄まじいですが(^_^;)
 入江くんも二人っきりのときはこれっくらいデレてて貰いたい管理人の願いが込められたお話でした~(汗)
 でも、入江くんは琴子ちゃんのコーヒー大好きですから、優しい顔になってると思います!!

キュン♡

こんばんは:)

イタKiss大好きです♡
夢見が悪くて、目が覚めました^^;
最近、韓国版のイタKissが見終わり台湾版に突入中です!

コーヒー…
2人にとって、大事なツールの1つだと思っていました。
このお話の入江君は、とっても甘くて優しく琴子を心から愛していることを全面に出していて、読んでて幸せな気持ちになりました(//∇//)
ありがとうございました(*^^*)

Re: harura♪さま。

こんにちは☆

初めまして♪ですよね?コメントありがとうございます♪

懐かしいお話に目を通してくださって嬉し恥ずかしでございます(笑)
イリコトのコミュニケーションの1つとしてコーヒーは欠かす事が出来ないアイテムですよねー(^^)
日常の一コマからほっこりしていただけて私も嬉しいです(*^_^*)
夢見が悪いとのこと大丈夫ですか?私も不眠でどうにかなりそうですがお互い無理しないでいきましょうね♪
そして台キス鑑賞中とのこと、どこまで観ましたか?いろんなイタキスがあってホント嬉しいですよね(*^_^*)
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